特集 PET・SPECT 核医学update
診療
もの忘れドックによる18F FDG-PET脳画像の役割
林田 孝平
1
,
浜中 恭代
,
坂本 隆行
,
平野 元
,
竹内 悠介
,
北川 りえ
,
井上 徳子
,
吉村 尋典
,
八木 秀雄
1武田病院 画像診断センター
キーワード:
Alzheimer病
,
認知症
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
三次元イメージング
,
脳ドック
,
陽電子放射型断層撮影
,
軽度認知障害
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Dementia
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Positron-Emission Tomography
,
Cognitive Dysfunction
pp.649-656
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016286247
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もの忘れドックによる18F FDG-PET脳画像の役割について検討した。健常者のFDG-PET脳画像は、Biograph2では52例(男性24名、女性28名、62±11歳)、TruePoint16では83例(男性46名、女性37名、65±12歳)を標準脳に変換し健常者データベースを作成した。もの忘れドック201例(男性76名、女性125名、65±14歳)を対象とし、認知症群(D群)97例、軽度認知障害群(M群)29例、非認知症群(N群)75例に分類した。VSRADは3群間で有意差を認めた。3D-SSP解析にて、D群では78.4%、M群では13.8%、N群では17.3%に代謝低下を認めた。201例中、D群、M群および代謝低下を伴っているN群の合計は139例(69g.2%)であった。D群97例のうち、72例(74.2%)がアルツハイマー型認知症であった。
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