特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
IV.どうする?早期の手術が必要な重症合併症婦人科患者の周術期管理―主治医とのコミュニケーションの視点から―
12.コントロール不良の糖尿病を合併した婦人科患者への対応
田村 貴彦
1
1高知大学医学部麻酔科学・集中治療医学講座
キーワード:
周術期血糖管理
,
正常血糖ケトアシドーシス
,
糖尿病患者
Keyword:
周術期血糖管理
,
正常血糖ケトアシドーシス
,
糖尿病患者
pp.803-807
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000775
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要旨
周術期の血糖管理は,高血糖であれ低血糖であれ,合併症を引き起こし,患者予後を悪化させる.そのため,術前は「空腹時血糖が130mg/dL未満,食後2時間血糖値が180mg/dL未満,HbA1cが6.5%未満」が望ましいとされており,特に,HbA1c>8.5%の患者は,血糖コントロールが改善するまで,待機手術の延期が推奨されている.しかし緊急手術に限っては血糖コントロールの時間がなく,手術を行わなければならない場合もある.本稿では,コントロール不良の糖尿病を合併した婦人科患者への対応について解説する.
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