特集 周産期メンタルヘルスを深掘り!
Ⅳ.精神科・多職種との連携
16.精神疾患合併妊娠の管理にかかわるソーシャルワーカーの役割
金子 慈史
1
,
竹内 崇
1
1東京医科歯科大学病院精神科
キーワード:
ソーシャルワーカー
,
周産期メンタルヘルス
,
多職種・多機関連携
Keyword:
ソーシャルワーカー
,
周産期メンタルヘルス
,
多職種・多機関連携
pp.703-708
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000743
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要旨
周産期は,産後うつ病をはじめとしたメンタルヘルスの不調が起こるリスクが高いとされている.特に精神疾患合併妊娠には,産科医,助産師,保健師,小児科医,精神科医,子ども家庭支援センターや児童相談所などの地域の支援機関など,多職種・多機関がかかわることになる.しかし,それぞれの立場で情報を集約し,アセスメント・対応するだけでは,精神疾患合併妊産婦への支援が不十分であることは想像に難くない.2018年にはハイリスク妊産婦連携指導料が新設され,精神疾患合併妊産婦に対して妊娠期からの医療と地域支援機関の連携が評価されることになり,周産期において切れ目のない支援の必要性が診療報酬上でも求められることとなった.そのなかでソーシャルワーカーが担うのは妊娠期から産褥期,その後の養育環境を見据えた,地域での切れ目ない支援を受けられるよう調整する役割である.
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