今月の臨床 ARTの周産期予後への影響
妊娠成立時の背景因子と周産期予後
卵子提供妊娠の患者背景・産科合併症と周産期転帰
倉員 正光
1,2,3
,
四元 房典
1,2
1福岡大学医学部産科婦人科学講座
2福岡大学病院総合周産期母子医療センター
3飯塚病院産婦人科
キーワード:
卵子提供妊娠
,
産科合併症
,
周産期転帰
,
周産期メンタルヘルス
Keyword:
卵子提供妊娠
,
産科合併症
,
周産期転帰
,
周産期メンタルヘルス
pp.529-535
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790060529
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●当院の卵子提供妊娠は,台湾で卵子提供を受け,移植後に帰国してから周産期管理する症例が主流になった.管理症例はコロナ禍の時期にはなくなったが,再度増加傾向にあり,今後はさらなる増加が予測される.
●当院の卵子提供妊娠の周産期転帰に重症症例はなく,臨床的に許容される結果であった.一方で,両親は超高齢であり,加齢が妊娠に与える影響を注視し,持続的に追跡することが重要である.
●卵子提供妊娠では,母親の超高齢化に伴いがん既往者が含まれる可能性がある.既往がんの再発時には,個別に心理的支援ができる管理体制が求められる.

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