特集 周産期メンタルヘルスを深掘り!
Ⅱ.周産期うつ病をめぐる話題
6.周産期うつ病の診断とその対応
福本 健太郎
1
,
本多 笑奈
1
,
大塚 耕太郎
1,2
1岩手医科大学医学部神経精神科学講座
2岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座
キーワード:
周産期うつ病
,
重症度
,
抗うつ薬
Keyword:
周産期うつ病
,
重症度
,
抗うつ薬
pp.644-648
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000729
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要旨
周産期うつ病は母親自身の苦しみはいうまでもなく,妊娠中は胎児の発育不全,分娩時合併症の増加,産後は育児への影響ももたらすため,適切に評価し治療につなげる必要がある.周産期うつ病の治療方針は重症度を考慮する.近年,妊娠中または授乳中の抗うつ薬服用に関するエビデンスは蓄積されてきている.医療従事者は,治療に関する適切な情報を患者,家族へ提供し,医療者側,患者側双方の意見をすりあわせたうえで,方針を決定する必要がある.
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