特集 女性のライフコース疫学研究「日本ナースヘルス研究(JNHS)」のすべて
12.体重コントロールと膝痛・腰痛
伊藤 歩美
1
1高崎健康福祉大学
キーワード:
膝痛
,
腰痛
,
体重コントロール
,
女性看護職
Keyword:
膝痛
,
腰痛
,
体重コントロール
,
女性看護職
pp.567-571
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000705
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要旨
一般に女性は膝痛・腰痛などの筋骨格系障害の有訴率が男性より高い.看護職有資格者の女性を対象とする日本ナースヘルス研究(JNHS)において,BMIの長期間の変化パターンと膝痛有訴との関連を調査分析した.中年期において女性が正常体重を維持すること,過体重の女性では体重を減らすことで,より後年の膝痛を予防できる可能性が示唆された.一般集団に比べ看護職では膝痛・腰痛の有訴率が高いが,膝痛・腰痛をもつ対象者に,日常生活や就労時において困難となる動作を調査した結果,起居,長時間立位,階段昇降,重い物の持ち上げなどがおもな困難動作となっていた.その後のJNHSフォローアップ調査において,これら4動作について継続して調査しており,看護職における筋骨格系障害の早期検出や重症化予防に寄与できるエビデンス創生を目指している.
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