特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第1章 総論
10 グルココルチコイドの作用機序とその関連薬
平田 信太郎
1
1広島大学病院リウマチ・膠原病科
pp.65-71
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000633
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POINT
グルココルチコイド(glucocorticoid:GC)は副腎皮質の束状層から分泌される脂溶性ホルモンおよびその合成誘導体で,細胞内でグルココルチコイド受容体(glucocorticoid receptor:GR)と複合体を形成し,種々の遺伝子の転写制御により作用を発揮する.
グルココルチコイドは強力な抗炎症作用を有し,内分泌疾患,自己免疫疾患,アレルギー性疾患といった様々な疾患に対して広く用いられる.
グルココルチコイドには,感染症,続発性副腎皮質機能不全症,糖尿病,骨粗鬆症,精神神経症,眼合併症等の副作用が知られ,特に長期投与によって副作用リスクが増大する.
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