Coffee Break
グルココルチコイドとガストリンの胃腸粘膜への作用について
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pp.997
発行日 1981年9月25日
Published Date 1981/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108181
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ネズミでは,腸の膜酵素活性は生後3週ぐらいの乳離れ期にドラマチックに変化する.シュクレース,マルテース,アルカリホスファテース,などは生後20日ごろに急激に増加してオトナのレベルにまで達する.しかし,ラクテースは第2週ぐらいから段々と活性低下していって第4週にはオトナのレベルまで落ちてしまう.
腸粘膜の二糖分解酵素やアルカリホスファテースの正常な発展パターンは副腎ホルモンによって影響を受けることがわかっている.哺乳期のネズミのシュクレース,マルテースやアルカリホスファテースはグルココルチコイドによって速やかに誘導され,副腎摘出にそれらの酵素活性はてきめんに低下する.
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