特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
II.診 断
5.子宮頸部上皮内病変の精密検査とフォローアップ
杉山 裕子
1
1がん研有明病院婦人科
キーワード:
コルポスコピー
,
生検
,
フォローアップ
Keyword:
コルポスコピー
,
生検
,
フォローアップ
pp.1205-1211
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000437
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要旨
子宮頸部上皮内病変の精密検査としてコルポスコピー・生検が施行されている.その適応は細胞診で軽度扁平上皮内病変(low-grade squamous intraepithelial lesion:LSIL)以上のときは直ちに施行され,ASC-US(atypical squamous cells of undetermined significance)の場合は,HPV検査によりトリアージされる.精密検査で異常を認めた場合は,基本的にCIN1は6~12カ月ごと,CIN2は3~6カ月ごとに細胞診とコルポ診による経過観察が推奨されるが,HPVタイピング検査結果で高度病変への進展リスクが高いと判定された場合はその管理指針が変更される.CIN3は治療の対象になる.
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