今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向
各論
腫瘍マーカー
今井 浩三
1
,
佐々木 茂
2
Kohzoh IMAI
1
,
Shigeru SASAKI
2
1札幌医科大学
2札幌医科大学第一内科
キーワード:
腫瘍マーカー
,
モノクローナル抗体
,
腫瘍免疫
Keyword:
腫瘍マーカー
,
モノクローナル抗体
,
腫瘍免疫
pp.1677-1680
発行日 2006年12月15日
Published Date 2006/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100808
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腫瘍マーカーは1960年代のAFPの発見に始まる.その後,CEAやCA19-9など多くの腫瘍マーカーが報告され,日常診療の中で利用されている.分子生物学や腫瘍免疫学の発達により,癌の研究は進み,さらに多くの腫瘍マーカー候補が報告されている.しかしながら,実際の臨床に用いられる新たな画期的な腫瘍マーカーはいまだ登場してこない.この現状から,今一度,腫瘍マーカーの意義を省み,画像診断との補完性などを考慮した研究の進展も期待される.〔臨床検査 50:1677-1680,2006〕
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