特集 外来通院患者に行う検査,計画的にきちんと実施できていますか?
個別検査編
腫瘍マーカー
山﨑 隆弘
1
,
末廣 寛
1
,
佐伯 一成
2
1山口大学大学院医学系研究科臨床検査・腫瘍学講座
2山口大学大学院医学系研究科消化器内科学講座
キーワード:
がん
,
腫瘍マーカー
,
リスク因子
,
リキッドバイオプシー
Keyword:
がん
,
腫瘍マーカー
,
リスク因子
,
リキッドバイオプシー
pp.261-267
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000063
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Headline
1 外来通院患者を対象とした早期がんの検査として腫瘍マーカーには限界があるが,前立腺がんのPSA検診はガイドラインでも推奨されている.
2 外来患者の嗜好や家族歴についての詳細な問診により,がんリスク因子を抽出し,それぞれのがんのリスク高危険群を設定することで,腫瘍マーカーを測定する意義が出てくる.しかし,あくまで画像診断を主体とし,腫瘍マーカーは補助診断として活用すべきである.
3 腫瘍マーカーとリキッドバイオプシー検査の併用で早期がん診断の検出感度は向上することから,今後の進展が期待される.
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