特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
13.閉経後女性の心血管リスク増加
篠原 康一
1
1愛知医科大学産婦人科学講座
pp.402-406
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000201
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Point
生活習慣の改善は動脈硬化性疾患予防の根幹であり,安易に薬物療法を導入することは控えるべきである.また薬物治療中も同様に生活習慣の改善指導を怠ってはならない.特に禁煙は動脈硬化性疾患の原因のなかで最も介入が必要な因子とされ,女性においては同居者(喫煙者)による受動喫煙による,「非喫煙者の冠動脈疾患発症リスクの増加」も深刻な問題である.そのため,予防として,性別を問わずすべての年齢層に対して禁煙を勧めることが大切である.
そして,危険因子の重複状態は厳格な管理を要することを常に念頭におき,忘れてはならない.
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