特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第3章 生殖内分泌
22.男性不妊
岡田 弘
1
1獨協医科大学埼玉医療センター・国際リプロダクションセンター
pp.331-335
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000186
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Point
男性不妊患者数は,決して少なくない.その原因は多岐にわたるが,大半を占める精子形成障害の病因を解明する検査法が不十分であるため,原因の特定できないものが多数存在するのが現状である.近年,精子機能検査に注目が集まり,精子の「質」を基準として,高度生殖補助医療の適応を選択する,コンパニオン診断の導入も進んできている.現在は,男性不妊を全身性の病態ととらえ,挙児年齢までのプレコンセプショナルケアの充実と,挙児期間を過ぎてからのメンズヘルスの向上に資するための男性医学として捉える,分岐点であることを認識する必要がある.
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