特集 日常診療にどう活かす!? 『高血圧管理・治療ガイドライン2025』
高血圧の最新治療・管理
妊娠高血圧症候群
目時 弘仁
1
1東北医科薬科大学医学部衛生学・公衆衛生学教室
キーワード:
妊娠高血圧症候群
,
妊娠高血圧腎症
,
生理的血圧低下
,
長期心血管リスク
,
プレコンセプションケア
Keyword:
妊娠高血圧症候群
,
妊娠高血圧腎症
,
生理的血圧低下
,
長期心血管リスク
,
プレコンセプションケア
pp.619-624
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001824
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伝えたいメッセージ
・妊娠初期から中期にかけては生理的に血圧が低下するため,妊娠初期の健診で高血圧を認めなくても「妊娠前から高血圧がなかった」とは断定できない.産後3か月頃までの血圧再評価が重要である.
・妊娠高血圧腎症は,蛋白尿を伴わない場合であっても,母体臓器障害や子宮胎盤機能不全を認めれば診断され得るため,「蛋白尿がない=軽症」などと単純に判断すべきではない.
・重症高血圧や高血圧緊急症では母体保護が最優先であり,迅速な降圧が必要である.一方,非重症域においても計画的降圧管理の有用性が示されている.
・降圧薬は妊娠中に使用可能な薬剤を軸に選択し,レニン-アンジオテンシン(RA)系阻害薬など妊娠中禁忌薬については,妊娠可能性を前提とした事前説明と計画的な切り替えが不可欠である.
・妊娠高血圧症候群は妊娠中の一過性イベントにとどまらず,将来の高血圧・循環器病リスクの入り口として捉え,産後から更年期までを見据えたフォローが重要である.

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