特集 日常診療で出会ったら? アルコール・薬物・ギャンブル・ゲーム依存を知る
行動嗜癖
嗜癖行動症の診断と治療
佐久間 寛之
1
1国立病院機構さいがた医療センター精神科
キーワード:
行動嗜癖
,
ギャンブル依存
,
ゲーム依存
,
診断
,
治療
Keyword:
行動嗜癖
,
ギャンブル依存
,
ゲーム依存
,
診断
,
治療
pp.1411-1415
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001596
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Headline
・ICD-11ではギャンブル行動症,ゲーム行動症など嗜癖行動症は「コントロール障害」「優先順位の変化」「負の結果が出ても行動が継続または悪化」の3ポイントが診断項目となった.12か月以上続き,仕事や家族など,生活に重大な支障が出ていれば診断可能である.
・診断基準にあてはまらないものの,本人や周囲に明確な健康被害を引き起こすリスクが高く,保健専門家から注意やアドバイスが必要なレベルであれば危険な使用に該当する.
・嗜癖行動症に対する薬物療法の割合は小さい.やめるやめないの二元論ではなく,本人の心理や苦痛に関心を寄せながら多職種によるかかわりを続け,治療からのドロップアウトを防止する必要がある.

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