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特集 行動嗜癖――ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策
ゲーム行動症
相談機関におけるゲーム依存への相談と支援
Consultation and support for game addiction at consultation institutions
原田 豊
1
Yutaka HARADA
1
1鳥取県立精神保健福祉センター
キーワード:
ゲーム障害
,
ゲーム依存
,
相談機関
,
ひきこもり
,
精神保健福祉センター
Keyword:
ゲーム障害
,
ゲーム依存
,
相談機関
,
ひきこもり
,
精神保健福祉センター
pp.654-658
発行日 2022年11月5日
Published Date 2022/11/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28306654
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ゲーム依存の相談には,①お金の損失,②暴言・暴力,③生活への影響,の3つがあり,それぞれの課題の有無を判断し対応することとなる.ゲームに没頭する背景として,ゲームが面白くてやめられない,エネルギーの低下,ストレス発散・クールダウン,承認欲求・関係欲求が満たされるなどの理由が考えられ,複数のものが重なり,時間の経過のなかで変化することもある.対応として,“家族で話し合い,ルール作りをする” ことが重要であるが,すでにルールが守れない場合は,①無理矢理ゲームをやめさせようとしない,②ゲームをしている本人に対しては,声掛け程度で,③ゲームをしていない本人に対しては,できていることを認めるなどの対応を行う.ゲーム依存への相談は,単にゲームをやめる,時間を減らすということではなく,孤立した状況にある本人や家族の有しているさまざまな課題への支援であることを念頭に置いておきたい.
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