特集 めまいを極める イルネススクリプトをおさえた診断力トレーニング
総 論
めまいの診断に有用な身体診察
小倉 憲一
1
1富山県厚生部
キーワード:
めまい診療
,
skew deviation
,
神経学的診察
,
眼球運動の検査
,
HINTS plus
Keyword:
めまい診療
,
skew deviation
,
神経学的診察
,
眼球運動の検査
,
HINTS plus
pp.1141-1148
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001520
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Headline
・問診やバイタルサインの評価,神経学的診察で診断がつかず,眼振の存在が疑われる場合には,脳卒中の鑑別も続けながら「眼球運動の検査に重きを置いた身体診察」へと進めていく.
・「眼球運動の検査に重きを置いた身体診察」には三半規管を検査する頭位・頭位変換眼振検査や前庭神経を評価するHITなどがある.
・HINTSの3項目で中枢性パターンを認めない場合であっても,AICA閉塞によって末梢性パターン(前庭神経障害)となっていることがある.
・帰宅前に必ず自立と歩行を確認し,自立して歩行が上手くできない場合には中枢性めまいを疑う.
・めまいの訴えが持続し,脳梗塞などを否定することができない場合は,入院を前提に患者の経過をみる.

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