特集 足をみせて―靴下に隠れた重要所見
【各論】
足があがらない
上原 孝紀
1
,
大平 善之
1
,
生坂 政臣
1
1千葉大学医学部附属病院総合診療部
キーワード:
解剖学的アプローチ
,
神経学的診察
,
運動神経
,
dermatome
,
末梢神経の皮膚支配分布
Keyword:
解剖学的アプローチ
,
神経学的診察
,
運動神経
,
dermatome
,
末梢神経の皮膚支配分布
pp.244-247
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103146
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Case
遷延する発熱,右足があがらないために紹介された70歳男性
来院3週間前に寒気,倦怠感,37℃台の微熱を自覚した.熱が続くため,近医を受診したところ,CRP5と炎症反応上昇を指摘された.クラリシッドⓇ400mg/日,クラビットⓇ500mg/日を各1週間投与されるも,微熱,倦怠感に変化なく,数日前から右足全体のあげづらさを自覚し徐々に歩きづらくなったため,当部紹介となった.既往歴は痛風(55歳)で,ザイロリックⓇ100mg/日を服用中.
体温37.9℃,血圧150/80mmHg,脈拍80/分,呼吸数16/分.一般身体診察では異常を認めない.神経学的診察では,右腸腰筋のMMTが4/5であったが,その他の筋に筋力低下はなく,感覚神経や腱反射に異常はない.
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