特集 いまさら聞けない 予防接種の正しい知識
総 論
基礎疾患のある人のワクチン
髙橋 英明
1
,
福島 慎二
1
1東京医科大学病院渡航者医療センター
キーワード:
免疫不全
,
無脾症
,
HIV
,
免疫抑制薬
,
悪性腫瘍
Keyword:
免疫不全
,
無脾症
,
HIV
,
免疫抑制薬
,
悪性腫瘍
pp.705-708
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001387
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Headline
・基礎疾患のある患者は,感染症に罹患した場合に重症となるリスクや基礎疾患が増悪するリスクが高いため,ワクチン接種によって感染症を予防することが重要である.
・基礎疾患の種類,免疫不全の程度により接種可能なワクチンの種類は異なり,一定以上の免疫不全を伴う患者では生ワクチンの接種は禁忌である.
・脾臓摘出後または無脾症患者では,莢膜をもつ細菌による感染症の重症化リスクが高く,肺炎球菌,髄膜炎菌,インフルエンザ菌b型(Hib)に対するワクチン接種が推奨される.

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