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特集 腎移植:最新の動向
各論
治療・管理
腎移植後の悪性腫瘍のスクリーニング
Practical approach to malignancy screening after kidney transplantation
谷澤 雅彦
1,2
YAZAWA Masahiko
1,2
1横浜総合病院内科/腎センター
2聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
腎移植
,
癌
,
悪性腫瘍
,
レシピエント
,
免疫抑制薬
Keyword:
腎移植
,
癌
,
悪性腫瘍
,
レシピエント
,
免疫抑制薬
pp.765-770
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002252
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はじめに
腎移植後の三大併存合併症は感染症,心血管疾患,悪性腫瘍である。わが国のレジストリから,2010年以降の腎移植レシピエントの死因第1位は悪性腫瘍となった。その理由としては,レシピエントの長期生着(加齢)と高齢化の影響が強いと考えられ,移植特有のリスクとしては,免疫抑制薬の影響が最も強い。悪性腫瘍の累積罹患率は移植後経年的に上昇することがわかっており,10年で10%,20年で20%と右肩上がりで上昇していく。多くの悪性腫瘍はdeath with functioning graftの原因ともなり,提供していただいたかけがえのない移植腎は生着しているが,命を落とすという結果につながってしまう。腎移植後の悪性腫瘍発症を完全に0にすることは難しいが,患者ごとにリスクを層別化し,早期発見することが根治的早期治療につながると考えられる。そのため,悪性腫瘍の適切なスクリーニングが重要であるということはいうまでもない。

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