特集 易感染患者のマネジメント―“免疫不全” で思考停止にならない
ワクチン
インフルエンザワクチン
明貝 路子
1
,
伊東 直哉
1
1静岡県立静岡がんセンター感染症内科
キーワード:
免疫不全
,
インフルエンザ
,
ワクチン
Keyword:
免疫不全
,
インフルエンザ
,
ワクチン
pp.271-273
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_271
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Summary
▪種々の免疫不全患者に対するインフルエンザのインパクトとワクチンの効果,安全性についてまとめた.
▪免疫不全患者は,インフルエンザ罹患により入院や死亡のリスクが上がる.
▪ワクチンは不活化ワクチンが用いられる.
▪rituximabなどの抗B細胞抗体のように接種時期に注意が必要なものや,免疫チェックポイント阻害薬のようにエビデンス蓄積中のものはあるが,免疫不全患者にとって,ワクチンは免疫正常者に比して効果は劣るものの一定の効果があり,副反応も変わらないことが多い.
▪われわれ臨床医はそれぞれの患者背景を考慮のうえ,免疫不全患者をインフルエンザから守る機会を逃さないようにする必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019