特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
B.確定診断に用いる検査
35.肝がん関連腫瘍マーカー[生化学的検査]
山﨑 隆弘
1
,
佐伯 一成
2
,
末廣 寛
1
1山口大学大学院医学系研究科臨床検査・腫瘍学講座
2山口大学大学院医学系研究科消化器内科学講座
pp.324-327
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001286
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Summary
1.肝癌の腫瘍マーカーにはAFP,PIVKA-II,AFP-L3の3種類があり,小肝細胞癌の診断において2種類以上の腫瘍マーカーを測定することが推奨されている.
2.慢性肝障害の程度により,3~6か月ごとに測定する.
3.非ウイルス性肝癌ではAFP陽性率が低いため,注意を要する.
4.単独の腫瘍マーカーでは限界があるため,腫瘍マーカーやリキッドバイオプシー検査などを含む統合スコアが開発され,早期肝癌の検出感度の有用性が報告されている.

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