特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
B.確定診断に用いる検査
34.肺がん関連腫瘍マーカー[生化学的検査]
大塚 弘毅
1,2
,
大西 宏明
2
1杏林大学医学部付属杉並病院臨床検査部
2杏林大学医学部臨床検査医学
pp.320-323
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001285
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Summary
1.腫瘍マーカーとは,がん細胞が産生する蛋白質やがん細胞に反応して正常な細胞が産生する物質を指し,血液検査などで測定する.
2.肺がんにおいても,腫瘍マーカーを測定することにより,がんの種類,がんの進行度や治療効果などを推定することが可能である.
3.肺がんの主な腫瘍マーカーはNSE,ProGRP,CYFRA21-1,SCC抗原,CEA,SLX,CA125であり,がんの組織型に応じて適切に使い分ける必要がある.また,他の腫瘍や疾患でも陽性を示す場合があることに注意する.

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