特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
A.スクリーニングに用いる検査
6.免疫グロブリン[免疫学的検査]
山田 俊幸
1
1自治医科大学臨床検査医学
pp.36-39
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001213
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Summary
1.免疫グロブリンは感染症を含む炎症性疾患,慢性肝障害,自己免疫疾患でポリクローナルに増加する.液性免疫の活性化を知る目的で測定されるが,特異的な情報とはならない.
2.免疫グロブリンがモノクローナルに増加する多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症では経過観察のため測定される.
3.IgG2ならびに各免疫グロブリンは先天性を含む免疫不全・抑制状態の診断のために測定される.
4.IgG4はIgG4関連疾患の診断のために測定される.

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