書評
—畔柳 武雄・他 編集—免疫グロブリン—<免疫学叢書・6>
鈴木 秀郎
1
1東大第一内科
pp.972
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202960
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免疫現象のなかで従来最も強く研究されてきたものは血中抗体である。しかし抗原抗体反応の一反応因予としての抗体に関しての研究は数多く行なわれてきたが,蛋白としての抗体に関する研究が,めざましく進歩したのはここ数年来のことである。
その結果血中抗体は新に免疫ブロックと呼称され,基本構造,アミノ酸組成,抗原特異性,構造と機能の関係など数年前夢にも考えられなかった様な詳細が明らかにされるとともに,古典的な免疫グロブリン3種(γG,γA,γM)に加えて,新しい免疫グロブリンγD,γEが発見されるにいたつた。
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