特集 これで慌てない! 消化管出血マネージメント
消化管出血をきたす疾患の診断と対処法
炎症性腸疾患患者の出血の特徴,治療
佐上 晋太郎
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1北里大学北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センター
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
Crohn病
,
消化管出血
,
合併症
,
貧血
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
Crohn病
,
消化管出血
,
合併症
,
貧血
pp.364-368
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001181
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Headline
・炎症性腸疾患(IBD)は慢性炎症性腸疾患で潰瘍による血管の破綻や粘膜の脆弱化により消化管出血をきたす.
・わが国ではIBDの患者数は増加の一途をたどっており,現在30万人以上が罹患している.
・消化管出血はIBDにおける頻発の合併症であるが,大量出血はまれである.
・治療は基本的には炎症のコントロールと鉄剤補充であるが,まれに動脈性出血をきたして緊急の止血術や外科手術が必要となる.

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