特集 これでわかる高齢者COPD診療
診断と治療
COPDの疫学
山本 寛
1
1東京都健康長寿医療センター内科総括部長・呼吸器内科
キーワード:
COPD
,
疫学
,
有病率
,
健康日本21
,
木洩れ陽2032
Keyword:
COPD
,
疫学
,
有病率
,
健康日本21
,
木洩れ陽2032
pp.1456-1460
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001047
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Headline
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)は今後増加が予想されるにもかかわらず,その疾患認知が思うように進んでおらず,スパイロメトリーを必要とするなど,容易に診断できないという問題もある.
・そのため,報告されてきた有病率にばらつきが大きい.世界のCOPDの有病率はおおよそ10.3%と推定されている.
・正しい疫学データを得るためにはCOPD患者を効率的に拾い上げる必要がある.現状では,喫煙歴の把握,COPD-PSのようなスクリーニングツールの活用,併存症の確認がその近道と思われる.
・COPDの疾患認知,診断率を向上させるために地域ごとの実行モデルを策定し,実行することが求められている.
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