特集 大きく変貌したリハビリテーション医療―超高齢・重複障害に対する医療の切り札
各論:領域別のリハビリテーション医療
悪性腫瘍のリハビリテーション医療
櫛田 幸
1
,
村岡 香織
1
,
辻 哲也
2
1国立病院機構埼玉病院リハビリテーション科
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
キーワード:
Performance Status(PS)
,
geriatric assessment(GA)
,
prehabilitation
,
運動療法
,
骨関連事象
Keyword:
Performance Status(PS)
,
geriatric assessment(GA)
,
prehabilitation
,
運動療法
,
骨関連事象
pp.735-739
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000829
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Headline
・悪性腫瘍に対するリハビリテーション治療は,診断時から始まり,治療中・サバイバー期・進行期・緩和期とすべての時期・病期にわたって行われる.
・特に高齢者においては,身体機能を維持・改善させて治療の選択肢を増やし,治療中・後の有害事象を減らして日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)を良好に保つために重要である.
・安全なリハビリテーション治療の実施のためには,悪性腫瘍とその治療で生じ得るリスク因子を評価してプログラムを策定する.特に,骨髄抑制・骨転移・心機能障害の評価が重要である.
・診療報酬上は,2010年に疾患別リハビリテーションの1つとして「がん患者リハビリテーション料」が新設された.入院中で,周術期,化学療法や放射線療法の治療前後,終末期で在宅復帰を目指す場合などで算定できる.
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