特集 日常診療で診るCKD―乗り遅れないための最新情報
CKDの原疾患
糖尿病性腎臓病
阿部 雅紀
1
1日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野
キーワード:
アルブミン尿
,
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
,
糖尿病性腎臓病
,
SGLT2阻害薬
Keyword:
アルブミン尿
,
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
,
糖尿病性腎臓病
,
SGLT2阻害薬
pp.555-562
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000781
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・糖尿病性腎臓病(DKD)は微量アルブミン尿の出現により診断され,持続性蛋白尿を呈する顕性アルブミン尿期を経て,腎機能が進行性に低下して末期腎不全に至る.
・DKD患者の定期的な尿アルブミン測定は予後判定に有用であり,行うことが強く推奨されている.
・eGFR 20mL/分/1.73m2以上かつ顕性アルブミン尿を呈するDKD患者に対して,腎予後と心血管疾患の発症抑制が期待できるため,SGLT2阻害薬の投与が推奨されている.
・MRAのフィネレノンはDKD患者の尿アルブミンの改善が期待できるため,投与を考慮する.
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