特集 ココが変わった 肥満症診療の最前線
肥満研究の最前線
肥満によるがん促進のメカニズム
大谷 直子
1
1大阪公立大学大学院医学研究科分子生体医学講座病態生理学
キーワード:
肥満
,
がん
,
腸内細菌叢
,
がん微小環境
,
慢性炎症
Keyword:
肥満
,
がん
,
腸内細菌叢
,
がん微小環境
,
慢性炎症
pp.233-238
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000592
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Headline
・肥満は多くのがんのリスクを上昇させる.
・がん微小環境のがん関連線維芽細胞はがん細胞へ脂質を移行させ,微小環境を変化させる.
・肥満により腸管バリアが脆弱化し,腸内細菌叢も変化する.その結果,肥満で変化した腸内細菌が産生する代謝産物や菌体成分が肝臓に流れ込み,肝がん促進的微小環境に変化する.
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