特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第II章 感染症診療各論
[5]循環器感染症
1 感染性心内膜炎
山野 哲弘
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科分子病態感染制御・検査医学教室
pp.132-136
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000141
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Summary
1.近年では人工弁置換術後などの医療関連感染性心内膜炎が増加している.
2.診断には心エコー図がきわめて重要であるが,経胸壁心エコー図の診断感度は必ずしも高くない.
3.感染性心内膜炎が疑われる症例では,一度は経食道心エコー図の実施を検討することが望ましい.
4.内科的治療のポイントは有効な抗菌薬を十分量,長期間投与することだが,その場合も心エコー図のフォローアップが必須である.
5.適応があれば遅滞なく手術治療を選択することが感染性心内膜炎治療の原則である.
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