特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
循環器疾患
感染性心内膜炎
石塚 尚子
1
1東京女子医科大学循環器内科
pp.46-49
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101468
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感染性心内膜炎とは細菌または真菌などの病原微生物が心臓の内膜に炎症を起こして,組織を破壊し弁膜に疣腫を形成する病気である.心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしており,その大元に感染巣があるので,局所の炎症による弁膜の破壊のみならず,全身にその感染を播種させうることになり重篤な病態を形成する.いまだに診断の遅れから死亡する例もあり,正しい認識が必要である.何よりも予防が第1であるので,基礎心疾患例に対する教育が重要である.
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