Japanese
English
Bedside Teaching
感染性心内膜炎
infective endocarditis
楠元 雅子
1
,
高山 泰雄
1
Miyako Kusumoto
1
,
Yasuo Takayama
1
1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所内科
1Heart Institute Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.873-879
発行日 1980年8月15日
Published Date 1980/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203613
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1910年Schottmüller1)がStreptococcus viridansによる,比較的慢性の経過を示す敗血性心内膜炎をEndo—carditis lenta (遷延性心内膜炎)と命名した。その後,上記の菌以外でも,種々の細菌によって同様の特異的な症状を示すことが証明され,subacute bacterial endo—carditis (亜急性細菌性心内膜炎,SBE)と呼ばれるようになった。近年,各種強力な抗生物質の出現,心臓外科手術の増加等により,細菌以外の病原体,真菌,リケッチア,ウィルス等による心内膜炎も増加してきており,まとめてinfective endocarditis (感染性心内膜炎,IE)として論じられることが多い。また弁置換患者の増加に伴いIEに罹患する症例も多く,prosthetic valve endo—carditis (置換弁心内膜炎)としてもとりあげられるようになった。
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