研究・報告
子どもの行動観察調査から考えた育てにくさの検討
阿久津 和子
1
,
後藤 あや
2
,
荒井 有希
3
,
横山 浩之
4
1福島県立医科大学看護学部
2福島県立医科大学総合科学教育研究センター
3栃木県塩谷町健康生活課
4福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
キーワード:
育てにくさ
,
日常生活場面
,
ペアレントトレーニング
Keyword:
育てにくさ
,
日常生活場面
,
ペアレントトレーニング
pp.314-319
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/ch.0000000469
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本調査の目的は,ペアレントトレーニングを推奨している塩谷町に居住する乳幼児の保護者が育てにくさを感じる場面およびその対処法の実態について把握することである。塩谷町では,発達障害などによって行動異常がある子どもへの対応方法としてのペアレントトレーニングが,すべての子どもたちの子育てに役立つ方法へと進化していることから子どもの健康診査時等をとおし推奨している。
保護者が育てにくさを感じる場面およびその対処法についてアンケート調査を実施したところ,育てにくさを感じる場面は,子どもの成長に伴い変化していた。1歳6か月児の保護者が行っていた「意識して対応する」などの割合が,3歳6か月児の保護者になると割合が低く,育児支援で推奨している対応を取ることが難しくなる傾向にあった。しかし,「意識して対応する」3歳6か月児の保護者は,困難感が低くなる傾向にあることが示された。
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