特集 小さく生まれた赤ちゃん~NICUを退院したあと~
3 世界からみた日本の新生児医療
諫山 哲哉
1
1国立成育医療研究センター新生児科
pp.902-906
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/ch.0000000336
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日本は新生児死亡率が世界でもっとも低い国の一つで,特に極早産児(在胎32週未満)の死亡率が低いのが特徴です。重症脳障害や壊死性腸炎などの重症合併症が低いですが,その一方で治療を要する未熟児網膜症や慢性肺疾患が多いです。日本の極早産児管理の特徴は,新生児科医の心エコー評価に基づく細やかな循環管理,脳超音波検査による脳室内出血の発症の監視,気管挿管して鎮静を併用した侵襲的人工呼吸器管理,グリセリン浣腸を用いた排便促進,細やかな看護師管理など,があります。
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