便失禁の治療-診療ガイドラインの解説を含めて
便失禁の治療 バイオフィードバック
山名 哲郎
1
1地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター 大腸肛門病センター
キーワード:
バイオフィードバック
,
筋収縮
,
肛門部
,
直腸
,
便失禁
,
センサー
,
内臓感覚
Keyword:
Biofeedback, Psychology
,
Anal Canal
,
Fecal Incontinence
,
Muscle Contraction
,
Rectum
pp.228-232
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017135882
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センサーとモニターを用いて生体現象を自覚させるバイオフィードバック療法は,便失禁の治療にも利用されている.訓練の目的は肛門括約筋の随意収縮を高めることと直腸感覚を高めることであり,肛門括約筋の収縮訓練,バルーンを用いた直腸感覚訓練,前者二つを同時に行う協調訓練の三つの方法がある.切迫性便失禁の患者がバイオフィードバック療法のよい適応であり,便失禁に対するバイオフィードバック療法の有効率は50~80%である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017