特集 輸液療法の基礎と実践
各疾患・病態における輸液療法 重症感染症・敗血症に対する輸液療法
下野 謙慎
1
,
垣花 泰之
1鹿児島市立病院 集中治療部
キーワード:
呼吸窮迫症候群-急性
,
急性腎障害
,
浮腫
,
蘇生
,
多臓器不全
,
輸液療法
,
敗血症
,
大量薬物療法
,
Early Goal-Directed Therapy
,
Crystalloid Solutions
,
高塩素血症
Keyword:
Multiple Organ Failure
,
Resuscitation
,
Respiratory Distress Syndrome
,
Sepsis
,
Early Goal-Directed Therapy
,
Crystalloid Solutions
,
Edema
,
Acute Kidney Injury
pp.317-320
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021161503
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<Headline>1 敗血症では早期認知および初期蘇生が重要であり、Surviving Sepsis Campaign Guidelineでは1時間バンドルの遵守が推奨されている。2 乳酸値測定を行いショックかどうか判断する。ショック時には組織の灌流を保つために晶質液であるリンゲル液を急速に投与する。3 初期蘇生における輸液負荷の推奨に伴い、過剰輸液の弊害も指摘されている。過剰輸液は組織の浮腫などを引き起こし腎障害などの臓器障害につながる。フェーズを意識して適正な血管内ボリュームを保つことを心懸ける。
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