急性腎不全 AKIシラバス
内科医が知っておくべきAKIの主な病態 AKIと多臓器不全、敗血症
園田 紘子
1
,
池田 正浩
,
池田 直子
1宮崎大学 農学部獣医学科獣医薬理学教室
キーワード:
呼吸窮迫症候群-急性
,
急性腎障害
,
多臓器不全
,
敗血症
Keyword:
Multiple Organ Failure
,
Respiratory Distress Syndrome, Adult
,
Sepsis
,
Acute Kidney Injury
pp.26-31
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008258119
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急性腎障害(AKI)は、多臓器不全(MOF)の一部として発症することが多い。MOFでは、合併する機能不全の臓器数に比例して死亡率が高くなる。MOFの発症においてAKIがどのように関与するのかについては、不明な点が非常に多いが、この5年間において、動物モデルを用いて、AKIによるMOF発症メカニズムの解析が進んできている。AKIやMOFは非感染性にも発症するが、重要な原因の一つに敗血症(sepsis)がある。本稿では、AKIが原因となるMOF発症メカニズムについて、とくにAKIが原因となる急性肺障害(ALI)の動物モデルを用いた解析結果を中心に概説する。また、AKIにおける敗血症の位置付けについてもふれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008