特集 心疾患診療に活かす心臓リハビリテーション:まとめエッセンス
心臓リハビリテーションの基礎知識 心不全に対する心臓リハビリテーション
木田 圭亮
1
,
武市 尚也
,
渡辺 敏
1聖マリアンナ医科大学 薬理学
キーワード:
嫌気的閾値
,
運動負荷試験
,
運動療法
,
血圧
,
収縮期
,
心拍数
,
心不全
,
運動耐性
,
重症度指標
,
代謝当量
,
心臓リハビリテーション
,
主観的運動強度
Keyword:
Blood Pressure
,
Anaerobic Threshold
,
Heart Rate
,
Heart Failure
,
Cardiac Rehabilitation
,
Severity of Illness Index
,
Exercise Tolerance
,
Exercise Therapy
,
Exercise Test
,
Systole
,
Metabolic Equivalent
pp.713-719
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020279787
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1 心不全治療薬である薬剤にも、必ず用量、用法という処方箋が必要であるのと同様に、運動療法においても運動の種類、運動強度、運動時間、頻度といった運動処方が必要である。2 心不全患者の活動能力を規定するもっとも重要な因子は運動耐容能である。3 心不全の運動療法においては、低強度かつ短時間の運動トレーニングの複数回繰り返しから開始し、自覚症状や身体所見を観察しながら徐々に(通常1週ごとに)時間と強度を増していくことが基本である。4 運動療法により運動耐容能が改善することが知られているが、心臓への効果よりも末梢への効果のほうが大きいと考えられている。5 心不全治療薬同様、運動処方においても適応だけではなく、禁忌について知っておく必要がある。
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