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心臓リハビリテーションと心肺運動負荷試験
前田 知子
1
1榊原記念クリニック 検査科
キーワード:
無酸素閾値
,
運動負荷試験
,
運動療法
,
呼気検査
,
心拍出量
,
キャリブレーション
,
精度管理
,
心臓リハビリテーション
Keyword:
Anaerobic Threshold
,
Cardiac Output
,
Calibration
,
Breath Tests
,
Exercise Test
,
Exercise Therapy
,
Cardiac Rehabilitation
pp.888-892
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2021279205
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<要点>・心肺運動負荷試験(CPX)で酸素摂取量を測定すると、非観血的に心拍出量動態を推定できる。労作時の息切れ、運動制限因子の解析や生命予後の判定ができるだけでなく、重症度評価や各種臓器機能・調節機能の評価、病態把握に役立ち、心臓リハビリテーションや薬物療法などの治療効果判定にも利用できる。・CPXから得られる嫌気性代謝閾値(AT)を上限とする運動処方は、運動生理学的にもっとも安全で正確と考えられおり、具体的な運動処方に役立ち、運動療法の安全性も担保される。・やり直しができないCPXは、安静時だけでなく負荷時のデータについても精度管理が必要となる。測定機器のメンテナンスは精度管理だけでなく、感染予防対策も必須である。
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