開かれた透析医療-Integrated Careの具現化
透析患者へのリハビリテーション 運動療法の実際
平松 義博
1
1天神会古賀病院21
キーワード:
嫌気的閾値
,
運動負荷試験
,
運動療法
,
血液透析
,
心拍数
,
腎不全-慢性
,
禁忌(治療)
,
レジスタンストレーニング
Keyword:
Exercise Therapy
,
Exercise Test
,
Heart Rate
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Anaerobic Threshold
,
Resistance Training
pp.93-100
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017161113
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透析医療の長期化,患者の高齢化などにより多くの合併症を抱えるようになった透析患者の体力(運動耐容能)低下が大きな問題となっている.運動療法を中心としたリハビリテーションは患者の予後のみならず,ADLを向上させQOLを改善する.しかし運動療法にはリスクを伴うことに十分留意し,負荷試験による適切な運動処方に従うことが重要である.運動強度としては有酸素運動レベルにとどめ,軽負荷のレジスタンストレーニング(筋力増強訓練)の併用が推奨される.わが国での確実な効果のエビデンスの積み重ねも今後の課題である.
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