特集 小児在宅医療をすすめるために
医療介入、医療的ケアの実際 筋緊張管理
田邉 良
1
1千葉県千葉リハビリテーションセンター 小児神経科
キーワード:
Baclofen
,
Benzodiazepines
,
Botulinum Toxins
,
ジストニア
,
抗けいれん剤
,
神経筋作用剤
,
筋肉内注射
,
脊椎内投与
,
経口投与
,
医療的ケア
,
重症心身障害者
Keyword:
Botulinum Toxins
,
Benzodiazepines
,
Baclofen
,
Anticonvulsants
,
Injections, Intramuscular
,
Injections, Spinal
,
Dystonia
,
Administration, Oral
,
Neuromuscular Agents
pp.1084-1090
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022281583
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▼重症心身障害児者の筋緊張管理は、姿勢の安定、痛みの軽減、呼吸障害の軽減、介助負担の軽減といった、本人および家族の生活の質の向上が目的である。▼筋緊張管理はリハビリテーションや姿勢管理を基本として、経口抗痙縮薬、ボツリヌス療法、バクロフェン髄腔内投与療法、これら治療の長所を組み合わせて行うとよい。▼経口抗痙縮薬は、眠気や口腔内分泌物増加などの重症心身障害児者の体調にかかわる副作用があり、効果と副作用の対比を常に考えなければならない。▼効果的な筋緊張管理には他科や多職種との連携が必須であり、小児科医は連携のパイプ役が求められている。
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