臨床経験
インコボツリヌストキシンA(ゼオマイン🄬)を使用してA型ボツリヌス製剤を400単位を超えて上下肢に同時使用した脳卒中後四肢痙縮の1例
渡辺 淳志
1
,
山口 智弘
1在宅総合ケアセンター成城
キーワード:
筋痙縮
,
四肢
,
神経筋作用剤
,
筋肉内注射
,
投薬計画
,
片麻痺
,
Botulinum Toxin Type A
,
脳卒中
,
脳卒中リハビリテーション
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Extremities
,
Neuromuscular Agents
,
Muscle Spasticity
,
Stroke Rehabilitation
,
Hemiplegia
,
Injections, Intramuscular
,
Stroke
,
Botulinum Toxins, Type A
pp.385-389
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2022180498
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インコボツリヌストキシンA(INCO)は、2021年6月に下肢痙縮への適用が拡大され、上下肢への同時使用が可能となった。今回、脳卒中後四肢痙縮に対しオナボツリヌストキシンA(ONA)を400単位使用したが改善に乏しかった患者にINCOを600単位使用し改善が認められた症例を経験したので、文献的考察を加えて報告した。INCOは、薬価がONAの半分以下であり、また最高800単位まで使用できること、医師の判断で投与間隔を12週から10週に縮めることができること等の利点があり、A型ボツリヌス治療の選択肢が大幅に広がった。
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