特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
IV 神経
59.筋緊張亢進とボツリヌス毒素
下泉 秀夫
1
1国際医療福祉リハビリテーションセンター
キーワード:
Baclofen
,
運動障害
,
筋緊張亢進
,
疼痛
,
神経根切断術
,
治療成績
,
禁忌(治療)
,
重症心身障害者
,
介護負担
,
筋解離術
,
Onabotulinumtoxin A
Keyword:
Baclofen
,
Movement Disorders
,
Muscle Hypertonia
,
Pain
,
Rhizotomy
,
Treatment Outcome
,
OnabotulinumtoxinA
pp.1632-1633
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086331
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- 文献概要
ボトックス®注射は,A 型ボツリヌス毒素を,痙縮を示す筋肉に注射し筋収縮を抑制することで筋緊張亢進を改善させる.ボツリヌス毒素は,アセチルコリン作動性運動神経終末に取り込まれ,アセチルコリンの放出を阻害し神経筋伝達を遮断する.ボトックス®注射は,脳性麻痺などの痙縮を数カ月間改善するものであり,その効果を持続させるためには繰り返し治療を行う必要がある.ボトックス®はボツリヌス菌を含まないので感染する危険性はない.
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