特集 災害時の小児医療~災害の経験を今後に活かす~
東日本大震災、その後 クリニックにおける災害対応と行政との連携 情報発信と心のケア
川村 和久
1
1かわむらこどもクリニック
キーワード:
災害対策
,
情報サービス
,
小児保健医療サービス
,
精神的ケア
,
仙台市
,
東日本大震災
Keyword:
Disaster Planning
,
Information Services
,
Child Health Services
pp.347-355
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021146123
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●東日本大震災から10年を迎える。周囲には震災を思い起こすものもなく、記憶も薄れかけている。●当院は「お母さんの不安・心配の解消」を掲げ、子育て支援のため情報発信に力を注いできた。●震災直後の情報発信の取り組み、仙台小児科医会と行政との連携による心のケアについて紹介する。●震災時の情報発信の経験から、新しい形態が生まれ更なる子育て支援に役立つことが期待される。●幼児健診の「こころとからだの問診票」の解析は、その後幼児健診だけでなく熊本地震でも応用された。●災害の経験に加え、得たことを後世に伝え、災害対策に役立たせることは当事者の大きな役割である。
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