特集 新ガイドラインの理解を深める 新生児マススクリーニング
総論 脂肪酸代謝異常症
但馬 剛
1
,
佐倉 文祥
,
原 圭一
1国立成育医療研究センター研究所 マススクリーニング研究室
キーワード:
脂質代謝異常-先天性
,
新生児スクリーニング
Keyword:
Lipid Metabolism, Inborn Errors
,
Neonatal Screening
pp.181-186
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021107415
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●脂肪酸代謝異常症は、低ケトン性低血糖症を共通の主徴とする疾患群である。●主として乳幼児期に初発し、低血糖症から急性脳症や突然の心停止へと進展して、重度障害や急死に至る危険がある。●長鎖脂肪酸代謝異常症では、間欠的な骨格筋症状を伴う。初発年齢は乳児期から成人期まで幅広く分布する。●長時間の空腹を避け、経口摂取不良時にはグルコース輸液を行うことで、低血糖症を防ぐことが可能であり、新生児マススクリーニングの高い効果が期待される。
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