症例報告
ベンゾジアゼピン系薬を投与後に不明熱が改善した重症心身障害児の1例
森下 菖子
1
,
千賀 達子
,
安藏 慎
1東京都立大塚病院 小児科
キーワード:
Clonazepam
,
筋緊張症
,
脳性麻痺
,
不明熱
,
重症心身障害者
,
脳波
Keyword:
Fever of Unknown Origin
,
Myotonia
,
Cerebral Palsy
,
Clonazepam
,
Brain Waves
pp.1373-1376
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020397696
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深夜に一過性に39~40℃まで体温が上昇し、経皮的酸素分圧が90%前後まで低下するエピソードが約2ヵ月間、連日みられた不明熱の重症心身障害児に対し、ベンゾジアゼピン(BZ)系薬であるクロナゼパムを投与したところ、症状が改善した1例を経験した。因果関係は不明だが、本症例ではBZ系薬投与時に一致して体温上昇がみられなくなった。重症心身障害児に長期間不明熱が続くときに、BZ系薬を試みる価値がある。
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