発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005130160
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17歳男.数ヵ月前から扁桃腺炎を頻回に繰り返しており,1ヵ月前40℃台の発熱を主訴に近医受診,扁桃腺炎の診断で抗菌薬の投与を受けたが解熱傾向は認められなかった.その後耳鼻科で扁桃の切開排膿術を受け,一時的に37℃台まで解熱したが数日後には再び39℃台に上昇した.このころより左肘関節痛と右膝関節痛が出現し,整形外科を受診したが異常は指摘されず,対症療法のみで経過観察された.関節痛は約1週間で消失したが,両足関節痛と両下腿に腫脹・熱感・紅斑が出現し,精査加療目的で当科(内科)に入院した.多関節痛に加えて抗ストレプトリジンO,抗ストレプトキナーゼが高値であることからリウマチ熱を疑い,「Jonesの診断基準」の大症状2項目,小症状2項目を満たしていたため同症と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2005