特集 小児の学際的な睡眠医療 基礎から臨床をつなぐ
最新の小児睡眠医療を行うために 小児ムズムズ脚症候群と睡眠
長尾 ゆり
1
1昌仁醫修会瀬川記念小児神経学クリニック
キーワード:
Levodopa
,
レストレスレッグス症候群
,
注意欠如・多動症
,
鉄
,
ドーパミン作動性ニューロン
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Levodopa
,
Restless Legs Syndrome
,
Iron
,
Dopaminergic Neurons
pp.1311-1317
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020397686
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●小児のムズムズ脚症候群(restlesslegs syndrome:RLS)は合併症の有無による違いがあり、合併症のない群は家族歴を有する率が高い。●小児RLSの合併症には、ADHDだけでなく、Tourette症候群や自閉スペクトラム症も多く、病態には共通する中枢ドパミン神経系機能異常の存在が示唆される。●合併症の有無にかかわらず、フェリチンの低値を示す例では鉄剤が有効、極少量L-dopa療法(very low dose levodopa therapy:VLDT)も有効例が多い。●合併症や二次障害の治療でRLS症状が改善する場合がある。
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