特集 小児の学際的な睡眠医療 基礎から臨床をつなぐ
睡眠医学の基礎研究 小児睡眠医療に役立つ知見 小児期の睡眠覚醒の制御と代謝機能
笹岡 利安
1
,
恒枝 宏史
1富山大学 学術研究部(薬学・和漢系)病態制御薬理学
キーワード:
インスリン抵抗性
,
エネルギー代謝
,
睡眠
,
睡眠-覚醒障害
,
肥満
,
Orexins
,
生活習慣病
,
糖代謝
Keyword:
Obesity
,
Insulin Resistance
,
Orexins
,
Sleep
,
Energy Metabolism
,
Sleep Wake Disorders
,
Carbohydrate Metabolism
pp.1291-1296
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020397683
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●睡眠不足では食欲を亢進するグレリンやオレキシンが高まり、食欲を抑えるレプチンが低下することで食欲が亢進して肥満となる。●睡眠不足では交感神経活性が高まり、インスリン拮抗ホルモンの不適切な分泌が高まることでインスリン抵抗性と耐糖能異常を引き起こす。●概日リズムに合致したオレキシン作用の活性化と低下が、覚醒と睡眠の適切な制御によるエネルギー・糖代謝恒常性の維持に重要である。
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